製品概要

【超硬付ガイドブッシュ】

 

 

スイス型自動旋盤の特長は、ガイドブッシュを使うことです。この種の旋盤は比較的長い物も非常に精度よく仕上がります。しかし、この精度の良さもガイドブッシュが決めてです。

ガイドブッシュの高精度は主に口径研磨の方法・工程にあります。

弊社ではこの口径(内面)研磨に独自のノウハウを生かし、またこの工程には省力化は無いものと考えております。即ち、多くの工程と長時間をかけ丁寧に研磨仕上げすることです。そのため、速成が出来ず納期的にご迷惑をかけることもあるかと存じますが、その分責任の持てる製品をお送り致しております。

 

弊社の超硬付ガイドブッシュの特長

1.心振れ精度

独自の内面研磨方法により、その精度はすべて、AA級を目標にしております。

 

2.超硬素材の品質

耐摩耗用の硬度HRA91以上の超硬(V2)を標準仕様としており、長時間、高精度維持に耐えられるよう作られております。

更に硬いHRA92以上の微粒子超硬(V1)も受注生産品としてお受けいたしております。

 

3.超硬部の長さ

超硬の長さを従来より長くしました。そのため加工材の保持をより安定させ、耐久性に優れ、高精度、長時間維持を可能にしました。

 


【セラミック付ガイドブッシュ】

 

現在ステンレス材加工において、最も適したガイドブッシュで「カジリ」「焼付」を軽減することが出来ます。

 

弊社のセラミック付ガイドブッシュの特長

1.セラミックの素材

近年多くの種類が開発されておりますが、弊社では含有主成分にTiC(チタンカーバイド)を含む物を使用、超硬の含有主成分である、WC(タングステンカーバイド)を含まない種類を選定致しております。これは、超硬の主成分WC(タングステンカーバイド)を多く含む素材ですと、超硬付ガイドブッシュとあまり変わらない性質になってしまうからです。

 

2.心振れ精度、その他

超硬付ガイドブッシュと全く同様かつ同等の精度を有しております。


【特殊加工品】

■異形口径ガイドブッシュ/標準丸穴の他、四角、六角等異形穴も製作いたします。尚、異形穴の心振れ精度を上げるため、材料現合で作ることをお薦めいたします。

 

■波形四ッ割り〈ウェーブスリット〉/四角、六角等異形材加工にてきしております。尚、コレットチャックの製作もいたします。

(PAT.P)

 

■ガイド(材料案内)/細径材料などチャックより供給される材料を、スムーズに加工ポイントまで導き、材料のたわみを防止します。

 

超硬チップの長さ/ご希望により、標準仕様の超硬チップ長より更に長い、超ロングチップ付ガイドブッシュ(ℓ長ブッシュ)も製作いたします。但し、ℓ長ブッシュ製作には、口径部の材料合わせをお薦めいたします。

 

■スリット巾/加工材によりスリット(割り)巾を狭く(ギア材等)又は、広く等ご指定の巾に仕上げます。

 

■スリット数/スリット(割り)部は、標準三ツ割りの他、加工材により一ツ割り、二ツ割り、四ツ割りも製作いたします。又割りなしガイドブッシュも製作いたします。

 

 


【超硬付コレットチャック】

 

自動旋盤には、耐久性に優れた超硬付コレットチャックを使ってこそ、その真価が発揮されます。

弊社では1973年に超硬付コレットチャックの構造特許を取得し、他社に先駆けて実用化に成功しました。

特許の内容は、コレットチャックに超硬を使ったときに起こる滑りを軽減する構造です。超硬付コレットチャックの使用により自動旋盤の24時間連続運転を可能にし、量産化・省力化には欠かせない条件の一つになりました。

 

 

弊社の超硬付コレットチャックの特長

1.耐久性に優れる

量産化・省力化ができます。

 

2.把握力に優れている

構造特許による滑り止め効果

重切削を行なう場合はその旨ご指示下されば、必要に応じた強力型に製作、調整いたします。

 

3.安定した復元性

スリーブとチャックが吸い付き現象を起こし、開放しなくなることがありますが、弊社のコレットチャックは、長年のノウハウによる独自の焼入れと、テーパー研磨が成されております。そのため、適度な

バネ性とテーパーの滑りにより、吸い付き現象を無くしております。

 

4.心振れ精度の良さ

主軸用チャックはもとより、精度が直接影響のあるバック加工用チャック又は、ドリル用チャックとしても精度維持が良いためご好評を得ております。

 

 


弊社の超硬付コレットチャックの構造

 

■超硬チップ

コレットチャック用の超硬は耐衝撃性、耐圧力性、耐摩耗性に優れたコレットチャック専用のものを使用しています。

 

■鋼材(中間材)

超硬チップとの間に鋼材部分を設け、超硬の欠点であるスリップを防止しています。

 

■横溝・縦溝

鋼材(中間材)部分を中抜きし、横溝を付けることで、中太径材料加工時のスリップを防ぎ、長手方向の安定した加工が保持できます。横溝と合間って、超硬部に縦溝を付け太径材料加工時のスリップを防ぎ安定した加工を保ちます。

 

■ボディー材

チャックの鋼材は、特殊鋼を用いバネ性を持たせ、特にテーパー部は充分な焼入れをほどこし、長時間の使用に対し安定した精度を保ちます。

【特殊加工品】

 

■異形口径コレットチャック/標準丸穴の他、材料合わせ、四角、六角異形穴も製作いたします。

 

■波形四ツ割り〈ウェーブスリット〉/四角、六角等異形材加工に適しております。(PAT.P)

 

■ガイド(材料案内)/細径材料の安定供給と、外形傷防止に効果があります。

 

■強力形(口径部滑り止め溝入れ)/標準仕様にも、一部滑り止め溝加工をしてあります。

さらに、強力形を必要とする場合、ご希望により溝入れを増すことが出来ます。重切削加工にはご相談下さい。

 

■スリット巾/加工材により、スリット(割り)巾を狭く(ギア材等)又は広く、ご指定の巾に仕上げます。

 

■スリット数/スリット(割り)部は、標準三ツ割りの他、二ツ割り、四ツ割りも製作いたします。

 

■防塵用シール/バック加工用コレットチャックの三ツ割り部にシール材(ゴム状)を注入します。